強制的に着陸…ベラルーシ反体制派男性拘束
旧ソビエト・ベラルーシの当局は23日、反体制派のジャーナリストを乗せ、隣国に向けて飛んでいた旅客機を強制的に着陸させ、身柄を拘束しました。
ロイター通信によりますと、ベラルーシ当局は、ギリシャから隣国のリトアニアに向け上空を飛んでいた旅客機について、「爆発物が仕掛けられた情報がある」として、戦闘機を派遣し、急遽、首都ミンスクの空港に着陸させました。爆発物は見つかりませんでしたが、旅客機に乗っていたベラルーシの反体制派のジャーナリストの男性が拘束されました。
ベラルーシでは、「ヨーロッパ最後の独裁者」とも呼ばれるルカシェンコ大統領が、去年の大統領選挙で6回目の当選を果たすと、大規模な抗議デモが発生。この男性も国外に逃れて、反政権の活動を続け、ベラルーシ当局が行方を追っていました。
今回の事態を受け、アメリカやEU(=ヨーロッパ連合)は、ベラルーシ当局の対応を批判しています。