ヨーロッパ議会選挙をめぐり、フランスでは与党が極右勢力に大敗する見通しとなったことをうけ、マクロン大統領が下院にあたる国民議会を解散すると宣言しました。

ヨーロッパ議会選挙は親EUの中道勢力が過半数を維持する見通しですが、ドイツやフランス、オランダなどでEUの政策に懐疑的な右派や極右政党が議席を増やすとみられています。

特に、フランスでは、移民排斥などを訴えるルペン氏率いる極右政党「国民連合」が躍進し、与党が大敗することが濃厚となっています。これをうけ、マクロン大統領は、急きょ、テレビで演説し、議会下院にあたる国民議会を解散すると宣言しました。

フランス・マクロン大統領「この日を終えるにあたり、何事もなかったことにはできない。そこで私は今夜、国民議会を解散する」

議会解散をうけ、総選挙の投票がオリンピック直前の6月30日と7月7日に行われることになりました。マクロン大統領としては、国民に信を問うことで政権浮揚を狙う賭けに出た形です。