金総書記 軍事強化策示す“痩せた”見方も
北朝鮮の金正恩総書記は11日、朝鮮労働党の中央軍事委員会の会議を開き、軍事力の強化策や課題を示しました。一方、金総書記をめぐっては“痩せた”との分析も出ています。
12日付の「労働新聞」は、11日、平壌で党の中央軍事委員会の拡大会議が開かれ、金総書記が指導したと伝えました。会議では、「最近、急変する朝鮮半島周辺の情勢」などに対応し、「革命武力の戦闘力を高め国防全般に新たな転換をもたらす課題」が示されたということです。
また、金総書記は「軍の恒久的な戦略的課題と武力強化のための方針」を示し、「高度な臨戦態勢を堅持すべき」と強調したということです。
ただ、軍事力の強化策などの具体的な内容は伝えられていません。金総書記は先週以降、内政や経済についての会議を続けざまに開いていて、6月上旬に開催を予告している党の中央委員会の総会に向けた準備が進んでいるとみられます。
■金総書記痩せた? 時計ベルト分析
一方、金総書記をめぐっては8日、北朝鮮専門サイト「NKニュース」が写真を分析し金総書記の時計ベルトの余りの長さから「痩せた」との見方を伝えました。
NKニュースは2020年11月から2021年6月にかけての金総書記の写真を分析。同じスイス製の高級腕時計を着けているとみられることから、6月には、以前よりも内側のベルト穴を使い、手首が細くなったとしています。
“健康異常”の可能性を含め「日本、韓国、アメリカの情報当局が注視している」と伝えられ、金総書記の動静が注目されていましたが、12日、公開されたのは金総書記が小さく写る写真1枚のみでした。
(画像:金正恩総書記の時計ベルト余りの変化/NK NEWSより)