香港では１２日、大規模な反政府デモから２年を迎え、抗議活動が呼びかけられています。こうした中、服役していた民主活動家の周庭氏が刑期を終え出所しました。

１２日午前、刑務所から出所した民主活動家の周氏は、公安当局のバスから降りて報道陣の前に姿を現しました。周氏はマスク姿で、無言のまま車に乗り込みました。

周氏は去年１２月、デモ隊をあおった罪などで禁錮１０か月の実刑判決を受け、服役していましたが、模範囚として刑期が短縮されたとみられます。ただ、周氏は去年８月に、香港国家安全維持法違反の容疑でも逮捕されていて、今後、起訴される可能性があります。

また、香港では１２日、大規模な反政府デモから２年を迎え、一部の民主派が「再び集まろう」などとＳＮＳで呼びかけています。しかし、警察は１０００人以上を配備し、大規模な抗議活動に発展させないよう警戒しています。