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中国“領海侵入”で外国人を最長60日間拘束可能に…15日から法令施行 日本の漁業者など影響懸念

2024年6月14日 22:48
中国“領海侵入”で外国人を最長60日間拘束可能に…15日から法令施行 日本の漁業者など影響懸念
中国海警局ホームページより

中国は、自国が主張する領海内に違法に侵入した外国人を最長で60日間拘束できるとする法令を15日から施行します。中国は日本の尖閣諸島の領有権も主張しており、日本の漁業者などへの影響も懸念されます。

新たな法令は、中国海警局が発表したもので、海上での取り締まりに関する手続きなどが、16章281条にわたり規定されています。この中では、中国の主張する領海内に違法に侵入した疑いのある外国人を海警局が最長で60日間拘束できるなどと定められています。

中国は、尖閣諸島周辺を「中国固有の領土」と主張し、海警局の船が日本の領海内にも侵入を繰り返しているほか、また、中国とフィリピンが領有権を争う南シナ海でもフィリピン船への放水を繰り返すなど圧力を強めています。新たな法令により、関係者の拘束などさらなる強硬措置に踏み切らないかなど懸念が深まりそうです。

この法令について中国外務省の報道官は先月、「海上の秩序を守るため」だとし、「どんな国籍の人物でも違法行為がない限り心配する必要はない」と主張しています。