NATO首脳会議閉幕 ウクライナへの長期的支援の強化で合意
NATO(=北大西洋条約機構)の首脳会議は最終日となった11日、ウクライナのゼレンスキー大統領も出席し、ウクライナへの長期的な支援を強化することで合意して閉幕しました。
NATO・ストルテンベルグ事務総長「この首脳会議で我々は転換点を迎えた。ウクライナが勝利するための基盤を整えつつある」
今回の首脳会議では、来年、少なくとも7兆円規模のウクライナへの軍事支援を行うことや、ドイツにNATOの司令部を新設して、ウクライナ兵の訓練を行うことで合意しました。さらに、NATOの上級代表を首都キーウに置き、連携を強化することも決まりました。
ウクライナ支援に消極的で、NATOそのものにも批判的な見方を示しているトランプ前大統領の返り咲きに備え、長期的な支援を強化した形です。
ゼレンスキー大統領は会見で、支援強化を歓迎した上で、欧米が供与した武器によるロシア領内への攻撃について、「制限をすべて撤廃すべきだ」と訴えました。ロシア領内の軍事施設への攻撃を拡大させたい考えです。