米軍兵士12人死亡 バイデン氏が緊急演説
アフガニスタンの首都カブールの空港近くで起きた爆発で、アメリカ軍の兵士12人が死亡したことを受け、バイデン大統領は緊急演説を行いました。
アメリカ軍兵12人死亡という数字を前に、ホワイトハウス内では衝撃が走っています。バイデン大統領は演説で、「テロを起こした者を追い詰め、罪を償わせる」と力を込めました。
バイデン大統領「この攻撃を起こした者を私たちは許さない、忘れない。追い詰め、代償を払わせる」
バイデン大統領は、今回の自爆テロとみられる爆発について、情報機関が分析した結果、過激派組織「イスラム国」の関連組織による犯行と断定したと述べました。「代償を払わせる」「アメリカは脅しに屈しない」などと述べた大統領には、記者団からアフガンに増派するのかとの質問も出ましたが、「司令官が必要なものは、全て承認する」と断言しました。今月31日までのアメリカ軍の撤退方針は変えないとして、「20年間の戦争を終わらせる時が来た」とも述べています。
バイデン大統領は、今回の爆発で死亡した12人のアメリカ軍兵士について、「歴史上例を見ない避難を支えた英雄だ」と称えました。
バイデン大統領は、爆発の一報をホワイトハウス内で安全保障担当チームから、最新のアフガン情勢のブリーフを受ける最中に受けたということです。その後も「シチュエーションルーム」と呼ばれる地下にある危機管理センターにこもって、政権幹部と対応を協議し、ほかの全ての予定をキャンセルしました。
実はイスラエルの首相も招待していましたが、首脳会談を翌日に延期する異例の対応です。危機感は相当強いものとみられます。