米「タリバン安全退避保証」約90国と声明
アフガニスタンの首都カブールで29日、アメリカ軍が爆発物を積んだ車両を空爆しました。民間人に死傷者が出ています。
アメリカ中央軍は、過激派組織「イスラム国」の傘下の組織による空港への差し迫った脅威を取り除くため、カブール市内で車両1台に無人機による空爆を行ったと発表しました。車両には大量の爆発物が積まれていて、爆発も起きたとしています。
アメリカ軍によると民間人に死傷者が出ていて、AP通信は少なくとも子ども3人が死亡したとしています。
こうした中、アメリカ政府は「タリバンから、外国人やアフガン人の、安全な退避について保証を得ている」とするおよそ90か国との共同声明を発表しました。
今後もアフガン人への渡航ビザの発給を続ける、としていますが、31日に軍が完全撤退して以降も守られるかは不透明です。
一方、カブールの空港近くの自爆テロで犠牲となったアメリカ兵13人の遺体が29日、帰国し、バイデン大統領らが出迎えました。ほとんどが20代前半で、このうち5人が二十歳でした。今月、赤ちゃんを抱える様子をSNSに投稿していた女性兵士や2月に結婚し妻が妊娠中で来月、父親になる予定だった兵士もいました。