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バイデン氏「アフガン撤退は正しい決断」

2021年9月1日 7:02

アメリカのバイデン大統領は、アフガニスタンからのアメリカ軍の撤退完了を受け、国民に向けて演説し、改めて、撤退は「正しい決断だった」と述べました。

大統領は強い口調で、長すぎる戦争はもはや国益になっていなかったと判断の正当性を強調しました。

バイデン大統領「“永遠の戦争”をこれ以上続けたくなかった。出口を引き延ばしたくなかった」「戦争はもはや、国民の利益になってはいなかった」

バイデン大統領は、8月31日の撤退期限について、トランプ政権の撤退判断の流れの上での判断だったことを改めて強調し、「アメリカ人の命を救うために設定した期限だ」と述べました。

また、大統領は、アメリカ人らの退避作戦を「類いまれな成功だった」と述べ、もっと早く退避ができたのではないかとの指摘について、「6月7月の、戦闘のさなかの避難は非常に困難で危険だった」と反論しました。

さらに、「人権が我々の外交政策の中心だということは明確だ」と述べ、アフガン人への人道支援や女性の権利確保のための働きかけを続けると強調しました。

ただ、各世論調査の支持率の平均は初めて不支持が支持を上回るなど、追い詰められるような形での撤退は、政権に大きな打撃を与えました。撤退完了後も、バイデン政権にとっては正念場が続きます。