「今すぐ戦争を止めて」日本で広がる支援
ロシア軍のウクライナ侵攻に対し、日本でも反戦の声が上がっています。また、現地の人たちを案じる声も上がっています。首都キエフのバレエ学校に留学していた女性は、同級生とSNSでやりとりを続けています。日本に留学中のウクライナ出身の女性は、日本で広がる支援の輪に支えられたといいます。
◇
日本では反戦への声が上がっています。4日朝、香川県のJR高松駅前では、約30人が戦争反対を訴える抗議活動を行いました。
「ロシアのウクライナ侵攻に抗議をする」
現地の人を案じる声もあります。
首都キエフのバレエ学校に留学していた鈴木希々花さん(19)。約1か月前までは、「危機感は一切感じないくらい、普段のキエフの町並みが広がっていた感じです」と話しました。
鈴木さんは、ウクライナ国立歌劇場など、キエフの大きな舞台に立つなど経験を積みながら、今年7月ごろの卒業を目指していました。しかし、情勢の悪化を受け、急きょ先月上旬に帰国。その後、キエフの様子は一変しました。
キエフのバレエ学校に留学していた鈴木希々花さん(19)
「普通に私たちが生活していた場所でもあるので、そういう場所が壊れていったり、なくなっていくのがすごくつらいですね」
キエフにいる同級生を気にかけ、SNSでやりとりを続けている鈴木さん。
鈴木さん
「『(キエフから)安全な町に逃げているから、私は今、大丈夫』って」
さらに、「何か起きた時対応できるように、夜は洋服や靴を身につけたままベッドで寝ているわ」という、過酷な状況がうかがえるメッセージもありました。
鈴木さん
「これ以上ひどくならないでほしいです。今すぐ戦争をとめてほしいなと思っています」
◇
日本から祖国を思う人もいます。
ウクライナ出身 京都大学4年生 Flora株式会社代表 アンナ・クレシェンコさん(25)
「悲しさや怒りを感じています」
日本に留学し、大学に通いながら会社を経営する、ウクライナ出身のアンナさん。現地にいる家族は、比較的安全な場所にいて、毎日電話で連絡をとっていますが、心が休まることはないといいます。
アンナさん
「信じられない状態ですし、最悪です」
そんな状況の中でも、アンナさんは、日本で広がる支援の輪に支えられたといいます。
アンナさん
「うちの従業員数人も、今月の給料を寄付してくれた。気持ちだけでも心強いです」
日本にいながら、安心して家族と会える日を待ち望んでいます。