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「何かできれば」多くの人が募金に…日本でもウクライナへの支援広がる

2022年3月2日 20:21
「何かできれば」多くの人が募金に…日本でもウクライナへの支援広がる

ウクライナに住む人たちを心配する声とともに、支援の輪も広がっています。東京都内にあるウクライナ大使館には、多くの人が募金に訪れました。また国際NGO団体でもインターネット上で募金の窓口を開設し、約6000万円の寄付が集まっています。

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日本国内では、ウクライナに住む人たちを心配する声も広がっています。

ウクライナ出身のオペラ歌手、オクサーナ・ステパニュックさんは2003年に来日し、現在は都内に住み、歌手として活動しています。

ウクライナ出身オペラ歌手 オクサーナ・ステパニュックさん
「こんな大変なことになるとは思いませんでした」

ウクライナにいる両親と妹には毎日、電話をしているステパニュックさん。実家近くでは銃声も聞こえるといいます。

ステパニュックさん
「お母さんが毎日、言っていることは、『パニックにならないように、希望を持って毎日祈っています』と…」

祖国に対しては、熱い思いを語りました。

ステパニュックさん
「ウクライナ、大好きです。ウクライナ国民を信じてます」

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心配する声は、自治体からも聞こえてきました。

東京・日野市は去年、東京オリンピック・パラリンピックでホストタウンとなり、ウクライナの空手代表選手を受け入れていました。

日野市企画部主幹 平義彦さん
「(ウクライナの選手らは)日本の子供たちに対しても感謝の心を必ず口にされまして、非常に礼儀正しい」

市民からも、選手たちの安否を心配する声が寄せられているといいますが、選手たちのSNSをみて安否を確認しているといいます。

平さん
「選手の皆さんがSNSを使って自己発信をしてくれてますので、その情報を逐一見て、『無事なんだな』とか…」

東京オリンピックで銀メダルを獲得したアンジェリカ選手も自身のSNSに投稿していますが、「爆発のため朝5時に起きるのは怖かった。こんなに怖いと感じるとは思わなかった」と投稿しています。

平さん
「一日でも早く、この事態が収束を迎えるということで、安全な日々を取り戻していただきたい」

日野市は今後、支援を検討するとしています。

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2日、都内にあるウクライナ大使館には、募金をしに多くの人が訪れるなど、支援の輪が広がっていました。

募金した人
「直接、ウクライナの大使館の人に渡して、大変気持ちがすっきりしました。なにもできないから、せめてお金だけど…」

募金した人
「たいしたことはできないんですけど、何かできればと思って。(大使館の職員が)私の気持ちに『感謝します』とおっしゃっていただいて…ちょっと、じんとしました」

途上国の支援などを行っている国際NGO団体「ADRA Japan」でも、先週からインターネット上で募金の窓口を開設しました。2日午後5時の時点で、約6000万円の寄付が集まっています。

ADRA Japan事業部マネージャー 杉本亜季さん
「先週、現地ウクライナと連絡をとっておりましたが、いち早く支援が必要だろう」

1円から募金することができ、「少しでも自分にできることを」と、ウクライナへの平穏な日常を願って支援する人もいました。

その寄付金は、水や食料、薬など、現地で生活に必要となる物資などの資金として活用されるといいます。ポーランドの国境沿いで撮られた写真には、親子がウクライナから4日かけてたどり着き、物資を受け取っている姿が写されていました。

杉本さん
「リュック1つでお母さんは来ているような感じなので、本当に身の回りのものだけを持ってきている。物資をもらえると、すごく喜んでいただけます」

さらに支援の輪は広がっていて、ファッション通販サイト「ゾゾタウン」では、今週からチャリティーTシャツの予約販売の受け付けを開始しました。約4760万円の寄付が集まっていて、最終的に、前述の国際NGO団体「ADRA Japan」に寄付されるということです。

広がる支援について、ADRA Japanの杉本さんは、「皆さんが関心を持っていただいて、気持ちをいただいているのは、 驚きとともに、すごく感謝しております」と述べました。

また募金だけでなく、いま起きている出来事に関心を持ち続けることが、次の支援へつながっていくと話しています。

(3月2日放送『news every.』より)