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香港政府 区議会議員に政府へ忠誠誓わせる

2021年9月10日 21:47

香港政府は10日、区議会議員に政府への忠誠を誓わせる宣誓式を行いました。宣誓を拒否すれば、議員資格をはく奪される見込みです。

香港政府は「愛国者による統治」を掲げ、区議会議員に政府への忠誠を誓うことを義務づけています。10日の宣誓式には議員25人が参加する予定でしたが、民主派議員1人が欠席し、政府の担当者はこの議員の資格はく奪を示唆しました。

現地メディアは宣誓を拒否した場合、議員資格のはく奪に加え、議員報酬の返還も求められると報じています。

この制度により、政府に批判的な民主派を実質的に排除することができ、身の危険を感じた民主派議員ら260人以上が相次いで辞職しています。

辞職した元区議・林兆彬氏
「資格をはく奪されるリスク、議員報酬を返還し破産するリスク、国家安全維持法で逮捕されるリスクもあり、状況は悪化している。政府の悪いところを指摘するだけで、違法行為になるかもしれない」

2019年の区議会議員選挙では、民主派が議席の約8割を獲得して圧勝し、中国や香港政府は警戒を強めていました。