北朝鮮が短距離ミサイル1発を発射~韓国軍
韓国軍は28日朝、北朝鮮が内陸から東に向けて短距離ミサイル1発を発射したと発表しました。
北朝鮮のミサイル発射は今月に入って相次いでいて、軍事的な挑発が続いています。
韓国軍によりますと28日午前6時40分頃、北朝鮮の内陸から東に向けて飛翔体1発が発射されました。軍は「短距離ミサイル」だとしていますが、種類や飛距離などは明らかにされていません。
一方、ミサイルの発射直後に国連総会で演説した北朝鮮の金星国連大使は、「アメリカと韓国が軍事的な脅威を強める中、彼らが保有するのと同等の兵器を開発して実験し、保有することは、誰も否定できない正当な権利だ」と主張しました。
北朝鮮は今月15日には列車を使って2発の弾道ミサイルを日本海に向けて発射。直前にも長距離巡航ミサイルの発射実験を行ったと発表しています。
金正恩総書記の妹・与正氏はこれらを念頭に16日の談話で、「党大会の決定貫徹のための正常な自衛的活動だ」と主張。今後5年間で、兵器開発を加速させる考えを強調していました。
その一方で、与正氏は先週には韓国側との南北首脳会談なども議論できるとの融和姿勢も示し、揺さぶりをかけています。ただ、条件として北朝鮮への敵視政策の撤回などを挙げていて、この部分に明確な姿勢を示さないアメリカや韓国をけん制する狙いもあるものとみられます。