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文学賞にグルナ氏“難民の運命に深い共感”

2021年10月7日 22:07

今年のノーベル文学賞の受賞者が発表され、タンザニア出身のアブドゥルラザク・グルナ氏が選ばれました。期待されていた日本人の受賞はなりませんでした。

文学賞に決まったアブドゥルラザク・グルナ氏はタンザニアのザンジバル出身の作家で、1960年代に難民としてイギリスに渡りました。アフリカ東部を取材して1994年に発表した小説「パラダイス」などで知られています。

選考にあたったスウェーデン・アカデミーは、グルナ氏について、「植民地主義の影響と文化と大陸の溝に引き裂かれた難民の運命について、一貫して深い共感をもって洞察した」と評価しました。

村上春樹さんら日本人作家の受賞はなりませんでした。

授賞式は12月にスウェーデンで開かれますが、新型コロナウイルスの影響で、受賞者は去年と同様、それぞれの国でメダルや賞状を受けとることになります。