中国北部の山西省で豪雨による深刻な被害が出ています。中国国営メディアによりますと、１２日までに１５人が死亡したということです。

山西省では今月２日から大雨が続き、河川の氾濫などが相次ぎました。これまでに１５人が死亡、３人が行方不明になっているほか、２万戸近くの家屋などが倒壊、被災した人は約１７６万人に達しているということです。

山西省はまた、石炭の産地としても知られていますが、省内の少なくとも６０か所の炭鉱も操業停止になっていて中国各地で相次いでいる電力不足への影響も懸念されています。

農作物なども甚大な被害を受けていて経済的な損失は日本円で約８５０億円に達する見通しです。

降雨量は例年の同じ時期に比べて１３倍に達しているということで、中国メディアは「記録が始まって以来の最強豪雨」などと伝えています。