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2021年11月24日 18:32

韓国の感染者が過去最多 再拡大の原因3つ

韓国の感染者が過去最多 再拡大の原因3つ
(c)NNN

日本では新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いていますが、韓国では24日、新規感染者数が過去最多となり、緊迫した局面を迎えています。

■韓国で新規感染者数が過去最多に

まずは日本の感染状況です。23日、全国で新たに確認された感染者は113人です。8月20日をピークにこの3か月で大幅に減って、このところは6日連続で200人を下回っているという状況です。

そして、お隣の韓国では、再拡大が問題となっています。

韓国では7月から感染者が増え続けていて、24日新たに発表された新規感染者数は4116人です。初めて4000人を超えて、過去最多を更新しました。

重症者の数も586人と過去最多を更新していて、ソウルを含む首都圏の病床使用率は8割を超え、医療体制の逼迫(ひっぱく)が続いています。

24日、金首相は「首都圏はいつでも非常計画の発動を検討すべき差し迫った状況だ」と述べました。非常計画というのは、規制も含めた感染対策です。つまり、一度緩和をした対策を再び強化する可能性を示唆したわけです。

■韓国で感染が再拡大した理由1「規制緩和」

韓国は日本よりもワクチン接種が進んでいます。最新の数字をみますと、人口の79.1%がワクチン接種を終えています。

では、どうしてこれほどまでに感染者が増えたのでしょうか。原因は主に3つあると考えられています。

まず1つ目の理由は、「感染が高止まりする中で、思い切った規制緩和をしたこと」です。

韓国では今月に入り、大幅に規制が緩和されました。

今月14日に開かれたK-POPのコンサートでは、大勢の観客でにぎわっていました。

韓国政府がどのような緩和をしたかというと、今月1日には全国的に飲食店などの営業時間の制限を撤廃しました。

集会やイベントも先月までは禁止していましたが、ワクチン接種などを条件に500人未満まで可能としました。スポーツ観戦は収容人数の50%まで認めました。そして、22日には、オンラインや人数制限などが続いていた学校でおよそ2年ぶりに全面的に登校が再開されました。

緩和した今月1日の新規感染者数は1686人、22日は2827人と増加しています。

新規感染者が増えているのに緩和している理由は、感染状況が改善したからではなく、経済を回復させたいからです。ただ、緩和したことで街に人が増えて、感染が拡大したということです。

■韓国で感染が再拡大した理由2「ブレイクスルー感染」

そして2つ目の理由は、「高齢者を中心に初期段階でワクチンを接種した層でのブレイクスルー感染が拡大した」からです。

韓国では、日本と同じく4月に高齢者のワクチン接種をスタートしましたが、その初期段階に接種した高齢者を中心にブレイクスルー感染が起きています。

ブレイクスルーでの感染者数を月ごとにみますと、6月は116人でしたが、10月は1万92人と大幅に増えています。

さらにソウルでは、17日の新規感染者1436人のうち56.3%がワクチン接種を完了した人でした。こうしたことから韓国政府は一部の追加接種を始めていますが、対象を拡大して迅速に進めようとしています。

■韓国で感染が再拡大した理由3「ワクチン接種」

そして3つ目の理由は、「ワクチン接種があまり進んでいない10代での感染拡大が起きた」からです。

韓国は日本と同じく12歳以上がワクチンの対象ですが、接種率をみますとおよそ15%です。日本の68.7%と比べるとあまり進んでいないです。

韓国は12歳から15歳未満の接種は今月始まったばかりで、接種が追いついていない10代の感染が増えているという状況です。

(11月24日午後4時ごろ放送 news every.「ナゼナニっ?」より)