接種会場で“七面鳥”無料配布 アメリカ
世界各国で新型コロナウイルスの感染が再び急拡大しています。アメリカ・ニューヨークでは、まもなく訪れる感謝祭の必需品を活用し、ワクチン接種を呼びかける取り組みが行われています。
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4700万人以上が感染したアメリカ。(感染者 4798万2843人 死者 77万3857人 米ジョンズ・ホプキンス大 24日午後5時)
ワクチンの接種率が伸び悩んでいて、ニューヨークでは11月に入り、感染者が増加傾向となっています。感染の再拡大を食い止めようと、あるユニークな方法でワクチン接種を呼びかけるイベントが行われました。
記者(アメリカ・ニューヨーク、23日)
「ワクチンの接種会場にもなっている病院の前で、医師たちが配っているのは、七面鳥です」
袋に詰められているのは七面鳥。無料で配っているのです。アメリカでは11月25日の感謝祭に七面鳥を食べる習慣がありますが、その価格は去年に比べ2割以上、上昇しています。
七面鳥を受け取った人
「七面鳥だよ。父と母のためにもらえてうれしいです」
七面鳥を受け取った人
「配布がなかったら、高すぎるので買えなかった。七面鳥があっての感謝祭です」
喜びの声が聞かれました。
七面鳥を配布する医師
「生きていて、ワクチンを接種し、感謝祭に家族と食事できるのは最高なことです」
アメリカの運輸保安局によりますと、感謝祭の前後の期間中に全米で空港を利用するのは約2000万人と、パンデミック前に近い水準になると予想されています。感染の再拡大の懸念は消えません。