“人手不足”深刻化 経済活動再開で… 米
アメリカでは、感謝祭の休暇にともない、旅行需要が急速に伸びています。また、経済活動の再開が急速に進んだ結果、人手不足が深刻化しています。
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記者(アメリカ・ニューヨーク、24日)
「ニューヨークの空港では、休暇を前に、大きな荷物を持った人たちが続々と集まってきています」
感謝祭の連休にあわせ、旅行需要が急速に伸びています。
旅行客
「家族全員接種しているから心配していません」
全米の感染者数の平均は、前の週より10%ほど増加していますが、感謝祭の影響もあり、旅行者は去年より13%増加。コロナ前の水準まで戻りそうだということです。
ハワイにも観光客の姿がありました。
観光客
「イギリスから来た。旅行制限の緩和で来やすくなった」
11月に行われた渡航制限の緩和もあり、週末の1日の観光客数は10月の倍ほどになっています。しかし、困惑する店もありました。
Tシャツ店 店員
「日本人観光客が来てくれるのを待っている」
現在、日本では、ハワイから帰国した時に原則14日間の自主隔離が必要です。まだまだ気軽に行くのは難しい現状があります。
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一方、アメリカ本土では異変が起きていました。開店以来、1ドルのピザをウリにしていたニューヨークの店が、従来の5割高となる1.5ドルに値上げしたのです
学生
「すごく高い。学生なのでそんなお金はありません」
値上げの理由は…
店員
「従業員の賃金を上げると同時に、労働時間も増やさなければいけない」
アメリカ労働省によりますと、経済活動の再開が急速に進んだ結果、人手不足が深刻化。また、先週の失業保険の申請件数は、52年ぶりの低水準になっています。企業が従業員の解雇に慎重になっているとみられています。