中露外相会談 ウクライナ情勢などに議論 プーチン氏訪中も調整か
中国の王毅外相とロシアのラブロフ外相は18日、モスクワで会談し、ウクライナ情勢などについて議論しました。また、来月のプーチン大統領の訪中に向け調整したとみられます。
ラブロフ外相「今年3月、モスクワで行われた首脳会談で、我々の戦略的協力のさらなる深化について明確な方向性が定義されたことは非常に重要である」
会談でラブロフ外相は、3月のモスクワでの首脳会談の重要性を指摘し、連携強化に期待感を示しました。
一方、王毅外相は「中露はいずれも独立自主の外交政策を行っていて、両者の協力は第三者の干渉を受けない」と述べ、共にアメリカなどに対抗していきたい考えを強調しました。
また、ウクライナ情勢をめぐっては、中国が提案する「和平案」について、ラブロフ外相が改めて評価する姿勢を示したということです。
両者は10月のプーチン大統領の訪中についても調整したとみられます。
一方、アメリカのブリンケン国務長官と中国の韓正国家副主席が18日、国連総会にあわせてニューヨークで会談しました。
会談は中国の国連代表部で行われ、アメリカ側によりますと、両者は今後数週間の間に行われる高官レベルの会談も含め、米中両国の意思疎通を継続することを確認したということです。