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ゼレンスキー大統領「ロシア軍は悪魔だ」北東部・ハルキウで砲撃激しく

2022年6月21日 12:13

ウクライナ東部で激戦が続く中、ゼレンスキー大統領は20日、ロシア側が第2の都市、北東部のハルキウでも攻勢を強めようとしているとの見方を示しました。

ロイター通信によりますと、ウクライナ北東部・ハルキウで20日、工場が砲撃を受け、炎上しました。工場や倉庫の大部分が焼失しましたが、ケガ人は出ていないということです。

ゼレンスキー大統領「(ロシア軍は)ハルキウとオデーサを再び砲撃し、ドンバスで残虐な攻勢に出ようとしている。黙らせるには、(ロシア軍を)倒すしかない。やつらは悪魔だ」

ゼレンスキー大統領はまた、20日夜のビデオメッセージで東部の要衝・セベロドネツクとリシチャンシクで最も激しい戦闘が起きていると述べました。

そのセベロドネツクについて、地元の知事は20日、市街戦が24時間続いていると明らかにしました。住民約500人が中に避難しているとみられる化学工場は「常に炎が上がり、地獄のような状況だ」としています。

こうした中、EU(=ヨーロッパ連合)は外相会議を開き、ウクライナから穀物の輸出が困難になっている問題などを協議しました。EUの外相にあたるボレル上級代表は、「飢餓を戦争の武器にすべきではない。これは戦争犯罪だ」と述べ、ロシア側を非難し、ウクライナの南に広がる黒海の封鎖をやめるよう求めました。