批判かわす狙いか 中国も“正体不明の飛行物体を発見”
カナダのトルドー首相は11日、領空を侵犯したとして未確認の飛行物体を撃墜したことを明らかにしました。
トルドー首相は、ツイッターで「未確認飛行物体」がカナダの領空を侵犯したために、カナダ軍とアメリカ軍の戦闘機が緊急発進し、撃墜したことを明らかにしました。
アメリカ軍は4日に中国の偵察気球を撃墜したほか、10日にはアラスカ州上空を飛行していた物体を撃墜しています。
カナダ側は今回の物体がどこの国のものかまだ分からないとしたうえで、4日に撃墜された中国の気球と似ている可能性があるとしています。
こうしたなか、中国メディアによりますと、中国当局は12日、東部・山東省で正体不明の飛行物体を発見して撃墜する準備をしていると発表しました。周辺の漁船に注意を呼びかけ、付近に物体が落下した場合、証拠の写真撮影の協力も求めました。
実際に物体が飛来しているかは不明ですが、中国側としては偵察気球をめぐるアメリカなどの批判に反論する狙いもありそうです。