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軍事侵攻以降“初”ロシアとウクライナ外相会談へ

2022年3月10日 17:09

民間人の犠牲がふえる中、停戦への道筋を見いだせるのか、注目の会談がまもなくトルコで始まります。軍事侵攻以来、初めてとなるウクライナとロシアの外相が会談します。

会談は日本時間の午後5時から始まる予定です。会場のホテルには多くの警察官などが配置され厳重な警備態勢が敷かれています。ロシアとウクライナの外相による会談は、仲介役のトルコの外相も参加して行われます。

これまでの3回の停戦協議でも溝が埋まらないなか焦点は、妥協点の糸口が見いだせるのかどうかです。

ポイントになるとみられるのが、ロシアがNATO(=北大西洋条約機構)に加盟しないよう求めているウクライナの中立化です。ここにきてウクライナ側からは、NATOへの早期加盟が実現しない中、加盟にこだわれば国を守れないという意見もでてきています。

また、ゼレンスキー大統領も「あらゆる交渉の目標は、戦争を終わらせることで一定の措置を講じる用意はある」とのべるなど、柔軟にのぞむ姿勢も示しています。

ただ、ロシア側は、プーチン大統領が戦闘停止の条件として、中立化だけでなくウクライナの「非武装化」も含む要求すべてを満たすべきだとしていて、この会談で何らかの進展がえられるのかは不透明な情勢です。