ゼレンスキー大統領 英・仏に相次ぎ訪問 改めて軍事支援求める
ウクライナのゼレンスキー大統領が、8日、イギリスとフランスを相次ぎ訪問し、軍事支援をあらためて求めました。
ゼレンスキー大統領は、スナク首相との首脳会談でこれまでの支援への感謝を伝え今後の緊密な連携を確認しました。
また、ゼレンスキー大統領は、議会でも演説し、この中で戦闘機の供与を求めました。
ゼレンスキー大統領「私たちには自由がある。その自由を守るために翼をください」
またゼレンスキー大統領はイギリスから供与される予定の主力戦車を視察しました。そこでは、ウクライナの兵士らが戦車の操縦の訓練を受けています。大統領は兵士らを激励し、兵器などの説明を受けました。
その上で両首脳は、長い射程の武器を含む軍事支援などを盛り込んだ「ロンドン宣言」に署名しました。
ゼレンスキー大統領はその後フランスのパリを訪問し、マクロン大統領とドイツのショルツ首相とも会談しました。
フランス・マクロン大統領「ウクライナは戦争に勝つためフランスや欧州のパートナーや同盟国を頼りにできる。ロシアは勝つことができないし勝たせてはいけない」
一方、ゼレンスキー大統領は、「フランスとドイツはゲームチェンジャーになる可能性がある」と強調し、長距離ミサイルなどの供与を求めました。
侵攻開始後1年となり、今後ロシアによる大規模な攻撃があるとウクライナ側は警戒を強めていて、ゼレンスキー大統領は軍事支援の強化を欧米側に訴えかけています。