ウクライナに戦車供与 独・米が正式に表明 ゼレンスキー大統領「勝利への重要な一歩」
ドイツとアメリカは25日、ウクライナ側が求めている主力戦車の供与をそれぞれ正式に表明しました。
ドイツ・ショルツ首相「ウクライナにレオパルト2を供与します。これは、同盟国や国際的なパートナーと集中的に協議した結果です」
ショルツ首相は、主力戦車「レオパルト2」14両をウクライナへ供与することを正式に表明しました。また、他の国による供与も認めると明らかにしています。
ドイツはこれまで、戦闘をエスカレートさせるとして戦車の供与に慎重でしたが、アメリカなどが供与に踏み切る方針を受けて足並みをそろえた形で、アメリカのバイデン大統領も25日、主力戦車「エイブラムス」31両を供与すると発表しました。
バイデン大統領「アメリカと欧州は完全に団結している。エイブラムスは世界で最も優れた戦車だ」
バイデン大統領は「ウクライナの領土防衛と戦略的目標を達成する能力を強化することになる」と強調しました。エイブラムスがウクライナに届くまでには数か月かかる見通しです。
こうした表明を受けて、ウクライナのゼレンスキー大統領は、「勝利への重要な一歩だ」などと述べ、両国の対応を歓迎しました。その上で、ウクライナ側は、「より多くの戦車が必要だ」として、さらなる供与を求めました。
一方、ロシア側は「他の戦車と同様に燃え尽きるだろう」とけん制を強めています。