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衛星画像に“破壊された航空機”や“黒煙あげる建物”…ロシアがウクライナ侵攻

2022年2月25日 12:25

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻は、東部の親ロシア派の支配地域にとどまらず、各地で軍事施設が破壊されました。民間人にも犠牲が出るなか、戦線はさらに拡大する恐れがあります。

ロシアは24日、ウクライナ東部や南部のクリミア半島、首都キエフに近い北部などから、一斉にウクライナへの攻撃を行いました。ロシア国防省は、ウクライナ軍の飛行場など、83の軍事施設を破壊したと発表しています。

キエフ郊外では、ロシア軍とみられる複数のヘリコプターの飛来が確認され、近郊の空港ではウクライナ軍との間で戦闘も起きたということです。

24日、東部のハリコフ近郊にある空軍基地をとらえた衛星画像では、破壊された航空機や黒煙をあげる建物などが確認できました。

24日の攻撃についてアメリカ国防総省は、ロシア軍は100発を超えるミサイルを撃ち込んだと分析しています。さらに、侵略はまだ初期段階で、ロシア軍がウクライナ政府を転覆させるため、キエフに向けて進軍を続けているとの見方を示しました。

ウクライナ側はこれまでに、兵士と民間人、あわせて137人が死亡、316人がケガをしたと発表しました。ゼレンスキー大統領は「私たちを今助けなければ、次はあなたたちに戦争が降りかかる」として支援を訴えています。

欧米諸国はロシアへの経済制裁を強めていますが、NATO(=北大西洋条約機構)は、加盟国ではないウクライナに部隊は派遣しないと強調しています。

ロシアのプーチン大統領は、ウクライナが非武装化するまでは攻撃の手をゆるめない構えで、戦闘の被害はさらに拡大する恐れが高まっています。

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