ミャンマー軍、新たな兵の招集開始か 徴兵逃れで国外脱出する若者急増
内戦状態が続くミャンマーで、先月発表していた徴兵制に基づき、軍が新たな兵士の招集を始めたと地元メディアが報じました。徴兵を逃れるため、国外に脱出する若者も急増しています。
民主派勢力との戦闘が長期化し、兵力が不足しているミャンマー軍政側は先月、18歳以上の国民に兵役の義務を課す徴兵制を実施すると発表しました。
地元メディアによりますと、首都ネピドーや最大都市ヤンゴンなどで新兵の招集が始まり、軍事施設で“歓迎式典”が開かれたということです。
徴兵制の実施が発表されて以降、若者らが徴兵を逃れようと国外に脱出する動きが加速していて、隣国タイの国境地帯では、不法入国したミャンマー人が拘束される事案が相次いでいます。
当初、新たな兵士の招集は来月のミャンマーの正月連休明けに始まるとみられていましたが、地元メディアは、国内の混乱を受けミャンマー軍が実施を早めたと指摘しています。