“徴兵制”発表のミャンマー軍「女性の計画ない」 国内の反発を和らげる狙いか
18歳以上の男女に兵役の義務を課すと発表していたミャンマー軍が、「今のところ女性を徴兵する計画はない」との考えを明らかにしました。国内の反発を和らげたい思惑があるとみられます。
ミャンマー軍は今月10日、18歳以上の男女に最低2年間の兵役の義務を課す徴兵制を実施すると発表しました。
この発表以降、ミャンマーの若者の間で動揺が広がっています。
20代女性
「制度が発表されてから、地獄に追いかけられるような気がします」
「いつ自分の番が回ってくるのだろうという思いと不安を抱きながら、職場に行かなければいけません」
「もし本当に軍隊に入らなければいけないなら、『自殺した方がましだ』といつも友人と話しています」
こうした中、地元メディアによりますと、軍の報道官が20日、「今のところ女性を徴兵する計画はない」とする声明を発表しました。
ミャンマーではいま、国外に出ようとする若者らがビザを求めて大使館に長蛇の列をつくる事態となっていて、今回の発表で国内の反発を和らげたい思惑があるとみられます。