ミャンマー軍、18歳以上の男女に兵役の義務を課すと発表…投降する兵士急増が影響か
3年前にクーデターを起こし、全権を掌握しているミャンマー軍は10日夜、18歳以上の男女に兵役の義務を課すと発表しました。抵抗勢力の攻勢を受け、兵力の補充を迫られたものとみられます。
ミャンマー軍は10日夜、国営テレビを通じて、18歳から35歳までの男性と、18歳から27歳までの女性に、少なくとも2年の兵役が義務づけられると発表しました。非常事態の場合、徴兵期間は最長5年となり、拒否した場合は投獄されるということです。
徴兵制は2010年、当時の軍政下で導入されていましたが、これまで実施はされていませんでした。
ミャンマーでは去年10月、少数民族の武装勢力が一斉蜂起するなど、各地で抵抗勢力が攻勢を強めています。
軍からは、内戦状態の長期化による士気の低下などで、投降する兵士が急増していて、徴兵制で強制動員し、兵力を補充する必要性に迫られたものとみられます。