ミャンマーのクーデターからきょうで3年 軍を離脱し投降する兵士急増
ミャンマー軍がクーデターを起こしてから2月1日で3年となります。軍と抵抗勢力の内戦状態が続く中、軍の兵士らにある変化が起きています。
ミャンマー軍は先月31日、5度目となる非常事態宣言の延長を決めました。宣言解除から半年以内の実施が定められている総選挙は、また先延ばしとなります。
2021年2月1日のクーデター以降、ミャンマー軍と抵抗勢力の内戦状態が続いています。去年10月には、抵抗する3つの少数民族武装勢力が蜂起し、軍の拠点500か所以上を奪うなど、抵抗勢力側が優勢との見方も出ています。
こうした中、軍を離脱して投降する兵士が急増しています。
投降兵士(軍歴32年)「軍の国民に対する迫害、望んでいないことの強制など、軍がやってきたことが許せなかった」
地元メディアなどによりますと、クーデター以降、およそ1万6000人の兵士らが投降したということです。
投降兵士(軍歴32年)「軍を離脱し、安全な場所に来たがっている指揮官もいる。しかし、彼らは軍を出るチャンスがない」
現地の人権団体などによりますと、これまでに、およそ4500人の一般市民が軍によって殺害され、避難生活を強いられている人は260万人に上ります。
軍側にも揺らぎが見えますが、依然として混乱収束の見通しは立っていません。