ミャンマー軍、「非常事態宣言」を6か月間延長へ
ミャンマー軍は2年前のクーデターで発令した「非常事態宣言」を、来月1日から6か月間、延長すると発表しました。延長は4回目で、ことし8月までに実施するとしていた総選挙は先送りされます。
ミャンマー軍は31日、国営メディアを通じ、2年前のクーデターで発令した非常事態宣言を6か月間、延長すると発表しました。延長は4回目で、軍は理由について「国内では不安定な地域もあり、安定させる必要がある」としています。ことし8月までに実施するとしていた総選挙も先送りされます。
一方、BBCなどの複数のメディアは、クーデターで軍に拘束され、刑務所の独房に収監されているアウン・サン・スー・チー氏が、首都・ネピドーにある政府施設に移送されたと報じています。軍はスー・チー氏の待遇を「収監」から「軟禁」に改善することで、非常事態宣言の延長で予想される国内外からの批判をかわす狙いもあるとみられています。