【気象予報士・木原さん解説】台風5号も影響…猛烈な暑さ いつまで続く?
各地で体温超えの危険な暑さが続いています。この暑さの原因や、この暑さがいつまで続くのか、気象予報士の木原実さんに解説してもらいました。
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今回の暑さの原因は、太平洋高気圧とチベット高気圧。それに加えてもう1つは台風なんです。大型で非常に強い台風5号、この後、勢力を落としながら北上し、29日(土)には熱帯低気圧に変わる予想です。
――この台風、本州からは離れて見えるが、暑さに影響しているというのは、どういうこと?
台風5号と太平洋高気圧の位置関係を見てみると、日本付近には太平洋高気圧が張り出しています。台風は低気圧です。低気圧というのは、地上の空気が上空に上がっていきます。この台風5号からの上昇気流が、日本付近で下降しています。これが、太平洋高気圧を強めているんです。その結果、空気が圧縮され、地上付近の気温がより上がる結果となっています。こうなると、27日もまだまだ、暑さは続きます。
27日の予想最高気温を見てみると、27日も猛暑日予想が多数。体温超えのところもありそうです。
――この暑さ、いつまで?
当面続きます。週間予報を見てみると、この先も晴れが続きます。また、気温も高く、福島~福岡まで猛暑日予想が続きます。8月になっても、この暑さは続く見込みです。
また、25日に発表になった最新の3か月予報では、1か月ずつ平均して見てみると、平年より気温の高い状態が10月にかけて続く予想です。当面は熱中症に厳重な警戒をお願いします。