クーデターによりミャンマー軍に拘束されているアウン・サン・スー・チー氏の自宅が、3月に競売にかけられることになりました。

地元メディアなどによりますと、競売にかけられるのは最大都市ヤンゴン中心部にあるアウン・サン・スー・チー氏の自宅です。かつてスー・チー氏が合わせて15年間にわたって軟禁された場所として知られ、解放後は、アメリカの当時の大統領・オバマ氏などが訪れ、注目されました。

競売はミャンマー軍の統制下にある裁判所の指示で、3月20日に行われ、最低入札価格は3150億チャット、日本円でおよそ220億円に設定されたということです。

クーデターの直後、スー・チー氏の自宅前には軍に反発する市民らが集まり抗議活動を行うなど、スー・チー氏の求心力を示す場所となっていました。

競売について、地元メディアは「スー・チー氏の功績を消し去ろうとする軍政の新たな一歩だ」と批判しています。