スー・チー氏に“一部減刑”の恩赦 ミャンマー軍が発表
ミャンマー軍は1日、拘束しているアウン・サン・スー・チー氏に恩赦を与えたと発表しました。
ミャンマーで実権を握っている軍は1日、国営メディアを通じ、アウン・サン・スー・チー氏に恩赦を与えたと発表しました。
アウン・サン・スー・チー氏は汚職など19件の罪で有罪となり、刑期は33年に上りますが、そのうち5つの罪が恩赦の対象となったため、6年減刑されたということです。
スー・チー氏は2年前のクーデターで拘束され、刑務所の独房に収監されていましたが、先月、BBCなど複数のメディアがスー・チー氏が刑務所から政府施設に移送されたと報じました。
しかし、1日の軍の発表で処遇については明らかにされませんでした。
一方、軍は全権掌握の根拠とする非常事態宣言を、再び延長することを決めていて、総選挙も先送りされます。
このタイミングでのスー・チー氏への恩赦は、国内外からの批判をかわす狙いもあるとみられています。