米駐日大使「不屈の精神」苦境でも教育諦めないウクライナ学生を称賛
アメリカのエマニュエル駐日大使は8日、ウクライナから日本に避難している大学生を大使公邸に招き、苦境の中でも学生生活を諦めない姿勢をたたえました。
ウクライナから避難し、首都圏や関西の大学に通っている学生およそ60人を招いた会合は8日、都内のアメリカ大使公邸で行われました。この中で、エマニュエル大使は、困難な中でも教育を諦めない学生らを「不屈の精神」と称賛しました。また、学生を受け入れた日本への感謝の言葉も述べました。
エマニュエル駐日大使「プーチン大統領が侵攻を決めた時、日本は両手を広げ、心を開き、学校へも受け入れてくれた」
避難を余儀なくされている学生の一人、ダナ・ボイエバさん(20)は、日本と出会えたことに「幸運だ」と話しました。
ダナ・ボイエバさん「苦しい状況に置かれた私たちを文化や国が違うのに、同じ人間として助けようとしてくれた。これらの人たちに出会えたことは幸運でした」
一方、会合にはウクライナのコルスンスキー駐日大使も出席し、学生らに「震災などの困難を乗り越えてきた日本から学んでほしい」と呼びかけました。
コルスンスキー駐日大使「日本は、関東大震災や東日本大震災、戦争など数々の困難に直面してきた。日本から学んでくれると信じている」
また、コルスンスキー大使は来年、日本で開かれるG7(=主要7か国)の首脳会議までには「戦争から平和への転換」を見たいと話し、ウクライナ侵攻の終結を訴えました。