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戦争に直面…ウクライナの子どもたちの授業は 「国民を守るための行動」を学ぶ

2023年10月13日 11:53
戦争に直面…ウクライナの子どもたちの授業は 「国民を守るための行動」を学ぶ

ロシアとの戦いが続くウクライナでは、連日死傷者が増え続けています。NNNの取材班は首都キーウの学校で、戦争に直面することを余儀なくされた子どもたちの授業を取材しました。

ウクライナの高校では、生徒たちがケガをしたときに止血する方法を学んでいます

ウクライナ・キーウの学校で行われているのは、止血の方法や火傷・凍傷の対処法など「国民を守るための行動」を学ぶ授業です。

この授業は高校の必修科目で、ロシアによる侵攻前にも同じような授業がありましたが、侵攻後に時間数が増え、生徒たちは月に4回、実践的な方法を学んでいます。

高校生
「いま(ウクライナでは)大ケガをするケースが増えています」「戦争中なのでみんな責任感を持って、より真剣に授業を受けています」

いっぽうこの学校では、授業の前に精神状態をケアする時間も設けられています。

小学生たちはこの日、工作に取り組んでいました。手を動かすことで心を落ち着かせる狙いもあります。先生から「いまの気持ちはどうか」と声を掛けられていました。

校長
「(子どもたちは戦争についての)ニュースを常に目にしていて、精神的な影響を受け続けています。トラウマは数世代にわたって残るでしょう」

戦時下の日常が1年半以上続くなか、子どもたちの傷ついた心のケアや、将来に与える影響がさらなる課題となっています。