“イギリス史上最大のえん罪” 富士通幹部が被害者に謝罪
「イギリス史上最大のえん罪」といわれる郵便局をめぐるえん罪事件で、原因となった会計システムを納入した富士通の幹部が議会で証言をおこない、被害者に謝罪しました。
この問題は、1999年から富士通が納入した会計システムによって会計記録と郵便局の残高が一致しなくなったことから、横領や詐欺の疑いで700人あまりが刑事訴追されたものです。
その後、会計システムに欠陥が見つかったことから現在、有罪判決の破棄などが進んでいます。
富士通欧州地域責任者ポール・パターソン執行役員
「会社には(補償する)道義的責任があります。判断する適切な時期は、私たちの責任が明確になった時です」
16日、イギリス議会に出席した富士通の幹部はこのように述べ、えん罪被害者の救済に関与する姿勢を示しました。
この日は他にも郵便局長などをしていた被害者らも出席しました。
被害者の元郵便局長ジョー・ハミルトン氏
「心がこもっていればいいが、言葉でいうのは簡単だ」
この問題について富士通は、かねて、「問題を厳粛に受け止めています。英国子会社が全面的に協力しております」とコメントしています。