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来年3月のロシア大統領選、プーチン氏の当選が確実な情勢 立候補者ほぼ出そろう

2023年12月25日 0:39
来年3月のロシア大統領選、プーチン氏の当選が確実な情勢 立候補者ほぼ出そろう

来年3月のロシア大統領選挙に向け主な政党の党大会が終わり、立候補者がほぼ出そろいました。プーチン大統領の当選は確実な情勢です。

プーチン大統領「ご支援をお願いします。ありがとう」

プーチン大統領は17日、与党「統一ロシア」の党大会で無所属での立候補を表明し、党は推薦を決めました。ウクライナ侵攻をめぐり、幅広い支持を集める狙いとみられます。

また、野党も24日までに相次いで党大会を開きました。

東郷達郎記者(NNNモスクワ)「野党ロシア自民党の党大会にきています。前回同様、候補は擁立するのだそうです」

野党第3党の極右「ロシア自由民主党」は、党首のスルツキー氏を公認候補に決めました。スルツキー氏はウクライナ侵攻を支持し、会見では「プーチン氏が勝つ」などと述べました。

ロシア自由民主党・スルツキー党首「私はプーチン大統領の票は狙わない。プーチン大統領はこれまで以上に得票して勝利するだろう」

野党第1党の「ロシア共産党」、野党第4党の「新しい人々」も同じ考えで、公認候補は立てましたが侵攻を支持。野党第2党の左派「公正ロシア」は候補を立てずに、プーチン大統領を「推薦」するなど脅かす存在ではありません。

一方、侵攻に反対する無所属候補も立候補を届け出ました。

リベラル系 無所属・ドゥンツォワ氏「これ(立候補)は人々にとって重要です。選択肢がなければなりません。私にとって、子供たちにとって、家族にとって重要です」

リベラル系のドゥンツォワ氏について中央選挙管理委員会は、書類に不備があるとして23日、届け出を棄却しました。

反体制派は選挙への参加自体が難しい状況で、プーチン大統領の通算5期目の当選は確実な情勢です。

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