世界最大級の家電・IT見本市…注目は電気自動車 “自動運転”搭載
アメリカ・ラスベガスで世界最大級の家電とITの見本市「CES」が5日、開幕しました。今年は、自動運転機能を搭載したEV=電気自動車が注目されています。
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まず注目したのは、気分で扉の色を選べる冷蔵庫。記者が冷蔵庫の隣にあるタッチパネルを操作すると、本当にそれぞれの扉の色が“変化”しました。
日本のサントリーのブースで展示されていたのは、ロボットアームのような装置です。装置の先端からイカスミの粉末を出し、砂糖水が入る透明なコップの中にダイヤモンドのような立体のデザインを描いていました。今後は、結婚式などの演出に活用していきたいとしています。
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今年、世界各地から3000以上の企業が出展する中、特に注目されているのが自動運転機能を搭載したEV=電気自動車です。座席はあるものの「運転席がない」EVバスも、展示されていました。自動車関連企業の展示面積は過去最大となっていて、アメリカメディアは「北米最大の自動車ショーとなる」などと伝えています。
注目されるEVの自動運転は今、着実に開発が進んでいます。
アリゾナ州フェニックスを取材で訪れると、屋根の上や前後左右にセンサーが付いたタクシーが到着しました。運転手は乗っていますが、自動で動くハンドル。アクセルやブレーキ操作も自動です。
天候など一定の条件下では、完全無人運転で走っているのです。ダウンタウン周辺でも、先月から誰でも利用できるようになりました。
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日本のソニー・ホンダモビリティは、今回の「CES」で自動運転機能を搭載したEVを発表しました。助手席や後部座席にディスプレーが設置され、ゲームや映画などを楽しめる設計です。
ほかにも、トヨタ紡織は、車内環境をより良くする新技術を搭載しています。座席には、首元に冷たい風を出し、首を冷やすことで車酔いを軽減するという装置が付いていました。
また、トヨタ紡織の車室空間企画センター長・リチャード・チャン氏は「全ての(車内)体験を向上させる、それが我々の狙いです」と語っていました。
各社、自動運転の先を見据え、しのぎを削っています。