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パイロットが飛行中に失神… 管制官が乗客に「かわりに操縦しろ」連携プレーで奇跡の生還

2022年5月13日 18:57

アメリカ・フロリダ州で10日、小型機の飛行中、パイロットが突如、気を失いました。乗客が航空管制官と連絡を取ると、「パイロットのかわりに操縦しろ」と、まさかの指示がありました。乗客は、管制官の指示通りに操縦し、無事、着陸できたといいます。

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10日、アメリカ・フロリダ州のパームビーチ国際空港では、緊急着陸した小型機を確認しました。飛行中、パイロットが突如、気を失う事態に陥ったというのです。ほかに機内にいたのは、乗客ひとりだけでした。

航空管制官との緊迫したやりとりが記録されていました。

航空管制官
「パイロットの状況は!?」

乗客
「彼は支離滅裂で気を失っています」

小型機はピンチを迎えていたのです。

パイロットは飛行中、“気分が悪い”と言って、気を失ったといいます。そのため、乗客の男性は、コックピットへ入りました。無線を使って、航空管制官と連絡を取り始めたといいます。すると、管制官から、「パイロットのかわりに、飛行機を操縦しろ」とのまさかの指示がありました。

航空管制官
「翼を水平に保って操縦桿を前に押し出し、ゆっくりとした速度で降下してください」

乗客
「わかりました」

この時の様子について、管制官は「乗客の男性は、とてもうまく操縦していた。ブレーキの使い方を教え、『神様!神様!』と思いながら、ただただ興奮しっぱなしでした」と話していました。

乗客の男性は、管制官の指示通りに操縦し、無事、着陸できたといいます。管制官と乗客の見事な連携プレーで奇跡の生還となりました。

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