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米中商務相が会談 双方が懸念表明し合う展開

2023年5月27日 1:48

アメリカと中国の緊張が続く中、両国の商務相がアメリカの首都ワシントンで会談しましたが、双方が自国の企業への規制措置に懸念を表明し合う展開となりました。

アメリカのレモンド商務長官は25日、国際会議出席のために訪米中の中国の王文濤商務相とワシントンで会談しました。

アメリカ側の発表によりますと、会談でレモンド長官は、アメリカの半導体大手「マイクロン・テクノロジー」の製品の調達を中国が禁止したことなどを念頭に、「中国国内で事業を展開するアメリカの企業に対し、最近相次いで行われている中国の措置に懸念を表明した」ということです。

一方、中国側も王商務相が、「中国に対するアメリカの半導体政策や輸出規制、対外投資審査などに重大な懸念を表明した」としていて、ハイテク製品への規制をめぐる米中両国の対立が浮き彫りになった形です。

ただ、両国は会談そのものについては、「率直で実質的」「率直で建設的」などと、共に前向きに評価しています。

米中両国は来月には国防相会談も調整していて、2月の偵察気球問題以降、滞っていた高官レベルの対話が再開しつつあります。