スーパーに行列 週末に一斉PCR検査で“買いだめ”に… 中国・上海
中国・上海では感染状況は落ち着いていますが、今週末、多くの区で一斉にPCR検査が行われることが決定しました。感染者が出れば再び外出禁止となるため市民の不満も高まっています。
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ロックダウンが解除された中国・上海。NNNの記者が近所のスーパーに行ってみると、大勢の人々が野菜などを大量に買い込んでいました。
記者(中国・上海、10日)
「レジには長い行列ができていますね」
実は、記者が住む地区では、地元政府から住民宛てに通知が届いていました。
記者
「明日、区の全域を封鎖してPCR検査を行うと書かれています」
上海の多くの区では今週末、一斉にPCR検査を行うことを決定しました。このうち10以上の区では、一時的に全域を封鎖し、住民の外出も制限します。
一斉検査で感染者が確認されれば、周辺地域では2週間、外出が禁止されるため、住民らは念のため、食料品を買いだめしていたのです。
こうした中で、9日、地元政府に多くの人々がつめかけました。
「区長!出てこい!」
上海の9日の新規感染者は11人でした。感染は落ち着き、ロックダウンが終わっても封鎖が相次ぐ現状に、市民の不満も高まっています。