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トランプ氏 米独共同会見でも“盗聴”主張

2017年3月18日 19:34

 アメリカのトランプ大統領が、オバマ前大統領に盗聴されたと主張した問題で「証拠がない」との声が強まっているが、17日の会見でもトランプ大統領は主張を変えなかった。

 ドイツ・メルケル首相との共同会見で、トランプ大統領はオバマ政権時代にアメリカの情報機関がメルケル首相を盗聴の対象にしていた疑惑が浮上したことを念頭に、「前政権の盗聴については、私たちは共通していることがあるかもしれない」と語った。自分もオバマ前大統領による盗聴の被害者だと、軽口を交え主張した形。

 一方で、トランプ大統領が調査を求めた議会は現時点では「盗聴の証拠はない」と判断している。また、ホワイトハウスの高官からは「盗聴」という言葉は「監視活動の意味だった」と軌道修正をはかる発言も出ており、トランプ大統領に対して説明責任を果たすべきとの声が高まっている。