ハマス政治部門の幹部“イスラエル軍撤退まで人質戻らない” 最高幹部シンワル氏の死亡を認める
イスラム組織ハマスの政治部門の幹部が18日、最高幹部シンワル氏の死亡を認めました。この幹部は「イスラエル軍が完全に撤退するまで人質は戻らない」と述べています。
ハマスの政治部門の幹部、ハリル・ハイヤ氏は18日、ビデオ演説で、最高幹部のシンワル氏が戦闘で死亡したことを認めました。その上で、「人質はイスラエル軍が完全に撤退しない限り、戻ることはない」と述べ、抵抗を続ける姿勢を示しました。
ガザ地区では現在も、およそ100人の人質がハマス側に拘束されています。
一方、地元メディアによりますと、イスラエルの政府高官は「シンワル氏の死亡で、ハマスが人質を解放する交渉窓口が開かれるのではないか」と期待をこめて述べたということです。
イスラエルが“最大の標的”としていたシンワル氏の死亡によって、停戦交渉が進むのではないかとの期待も高まっています。
イギリスのフィナンシャル・タイムズ紙は外交筋の話として、ネタニヤフ首相が17日に行ったアメリカのバイデン大統領との電話会談で、人質解放と引き換えに戦闘の一時停止を提案した可能性があると伝えています。
地元メディアは18日にも、イスラエルで安全保障と人質に関する会議が開催されるとしています。