南米ベネズエラで行われた大統領選挙で、現職の大統領が勝利したとする選挙管理当局の結果について、アメリカや中南米諸国が加盟する国際機関は30日、認められないとの見解を示しました。

28日に行われたベネズエラの大統領選挙で、選挙管理当局は現職のマドゥロ大統領が51％を得票し、勝利したと発表しました。しかし、野党側はゴンザレス候補が、全国の投票所の集計で7割以上を得票し、勝利したと主張しています。

各地では選挙結果に抗議するデモ隊と治安部隊の間で衝突が起き、アメリカメディアによりますと、これまでに少なくとも16人が死亡、750人以上が拘束されたということです。

アメリカや中南米諸国が加盟する国際機関「米州機構」は30日、現地の情報を分析したところ、ゴンザレス氏が30ポイント以上、リードしていたとして、選挙管理当局が発表した結果は認められないとの見解を示しました。その上で、マドゥロ大統領に敗北を受け入れるよう求めました。