韓国軍によりますと、北朝鮮は25日朝、日本海に向けて弾道ミサイル3発を発射しました。韓国大統領府は尹錫悦大統領指示のもと、午前7時半から緊急の会議を開き、対応を協議しています。

韓国軍によりますと、北朝鮮は25日午前6時から6時40分ごろにかけて、平壌の順安から日本海上に弾道ミサイル計3発を発射しました。飛距離など詳しい情報は明らかになっていません。

北朝鮮によるミサイル発射は、巡航ミサイルを含め今年だけで16回目です。

前回の発射は今月12日で、韓国軍によりますと、このときも今回の発射地点と同じ順安から短距離弾道ミサイル3発を日本海に向けて発射しています。

ただ、この発射を含め北朝鮮は今月に行った3回のミサイル発射について、公表していません。

金正恩総書記は先月25日の軍事パレードの演説で、「保有する核武力を最大限、急速に強化・発展させる」と核・ミサイル開発を加速させる方針を強調。

今月に入って、新型コロナウイルスの感染者が出ていることを初めて認め、都市の封鎖などを決定しましたが、その当日にも弾道ミサイルを発射し、コロナ禍でも軍事行動は続ける構えを見せていました。

24日までアメリカのバイデン大統領が韓国と日本を歴訪した直後の弾道ミサイル発射で、日米韓の連携の強化を目指すバイデン政権を強くけん制する狙いがあるものとみられます。