韓国の尹錫悦（ユン・ソギョル）次期政権で外相候補に指名されている朴振（パク・ジン）議員は21日、岸田首相が靖国神社に真榊（まさかき）と呼ばれる供え物を奉納したことについて、「日本は謙虚な反省を示すべきだ」と述べました。

外相候補の朴振議員は21日朝、岸田首相が靖国神社に真榊を奉納したことについて記者団から認識を問われ、「靖国神社は日本の過去の侵略戦争を美化し、戦犯が合祀されているところだ」と述べました。

その上で「日本は歴史を直視し、謙虚な反省を示すべきだ」と日本側にクギを刺しました。また、韓国外務省の報道官は「深い失望と遺憾」を表明しています。

一方で、朴氏は20日、慰安婦合意をめぐる2015年の日韓合意について両国の「公式合意である」との認識を示しました。

24日から尹錫悦次期政権の代表団が日本を訪問するのを前に、日韓合意を土台に関係改善を進める姿勢を明確にした形です。

朴氏は慰安婦問題について、「被害者の名誉と尊厳の回復のため、韓日が共に努力する必要がある」と述べ、日本側の対応も求めています。