韓国の尹錫悦（ユン・ソギョル）次期大統領は、次の首相に官僚出身で経済、外交に精通する韓悳洙（ハン・ドクス）氏を指名しました。来週にかけて外相など新たな主要閣僚についても発表される見通しです。

韓国の尹次期大統領は3日、次の首相に韓悳洙（ハン・ドクス）氏(72)を指名すると発表しました。韓氏は革新系の盧武鉉（ノ・ムヒョン）政権で財政経済相や首相を務め、その後、保守系の李明博（イ・ミョンバク）政権でも駐米大使を務めたベテランです。

首相人事は国会での承認が必要で、議席の多数を占める革新系の現与党「共に民主党」の理解を得なければならないことから、革新・保守の両政権で要職を務め党派色が薄い韓氏を起用したものとみられます。

尹次期大統領は「経済や通商、外交分野で豊富な経験を積んだ適任者だ」と強調しています。

また、来月10日の大統領就任に向けて、閣僚の人選も本格化しています。4日、尹次期大統領の報道官は「来週までには新政府の全体的な閣僚を発表するべく努力している」と述べました。

韓国メディアは次の外相として、現在、アメリカに派遣されている尹氏の代表団の団長を務める朴振（パク・ジン）議員や、元外務第1次官の趙太庸（チョ・テヨン）議員らが有力だと伝えています。