韓国・尹錫悦次期大統領 “帝王的権力の象徴”「青瓦台」から執務室移転を発表
韓国の尹錫悦次期大統領は、「青瓦台」と呼ばれる現在の大統領府が権威的だとして、執務室を市内の別の庁舎に移転すると発表しました。ただ、移転費用や市民生活への影響に懸念の声も出ています。
尹錫悦次期大統領「いったん青瓦台に入ると、帝王的権力の象徴である青瓦台を離れることが、ますます難しくなると考えた」
尹次期大統領は20日、歴代の大統領が利用してきたソウル北部の「青瓦台」が“権力独占の象徴”だとして、執務室を移転する方針を明らかにしました。
移転先は南におよそ5キロ離れたソウル龍山区にある国防省の庁舎で、記者室や公園を整備して国民とのコミュニケーションを強化するとしています。
「青瓦台」については、5月以降、市民に開放する計画で、移転にはおよそ49億円がかかる見込みです。しかし、周辺での交通規制への懸念に加え、国防省の一部が別の場所に移されることになるため、北朝鮮のミサイル対応への空白を懸念する声も相次いでいて、難航する可能性もあります。