韓国の尹錫悦（ユン・ソギョル）次期大統領について、選挙後、初めての世論調査が発表され、期待を示す数値が歴代大統領に比べ低いことがわかりました。

韓国の調査会社「リアルメーター」が14日発表した世論調査によりますと、尹次期大統領が就任後「うまくやるだろう」と答えた人は52.7％でした。

過去の同様の調査では、文在寅（ムン・ジェイン）大統領は74.8％、朴槿恵（パク・クネ）前大統領は64.4％、李明博（イ・ミョンバク）元大統領は79.3％で、尹氏への期待は歴代大統領に比べ低く出た形です。

最終的な得票率が2番手の与党・李在明（イ・ジェミョン）候補とわずか0.73ポイント差で、世論が二分したことなどを反映したものとみられ、低調な支持率での政権スタートになる可能性もあります。

一方、尹氏は政権発足に向けた動きを本格化させています。13日には政権移行のための「引き継ぎ委員会」のトップに、野党候補の一本化に応じた中道系野党の安哲秀（アン・チョルス）氏を抜てきしました。

引き継ぎ委員会には「外交・安全保障」や「経済」など7つの分科会と、新型コロナウイルスに対応する特別委員会を設置します。

近く、引き継ぎ委員会の全体の陣容を決定し、5月10日の尹・新政権発足に向けた準備を加速する予定です。

また、複数の韓国メディアは、尹次期大統領が今週中にも文在寅大統領と会談するとの見通しを伝えています。