韓国大統領選:野党・尹錫悦氏が当選 5年ぶりに政権交代へ
9日に投票が行われた韓国の大統領選挙は大接戦の末、最大野党の前検事総長・尹錫悦氏が当選しました。5年ぶりに政権交代で、保守系政権が誕生することになります。
最大野党「国民の力」の尹錫悦氏はソウルで、開票を見守っていた党関係者をねぎらったあと、国民向けに演説しました。
尹錫悦氏「皆一つという気持ちで私もこの国の国民統合を最優先で考える」
その上で国際社会で国の品格に見合う責任を果たすと強調しました。
これに先立ち、与党「共に民主党」の李在明氏は「最善を尽くしたが期待に応えられなかった」「すべての責任は私にある」などと述べ、敗北を宣言しました。
最終的な得票率は保守系・最大野党の尹錫悦氏が48.56%、革新系・与党の李在明氏が47.83%と、わずか0.73ポイントの差で尹氏が当選を決めました。
5年ぶりの政権交代で保守系政権が誕生することになります。
尹錫悦氏は文在寅政権からの引き継ぎ期間を経て、5月10日に新たな大統領に就任する予定で、冷え込んだ日韓関係への対応など今後、どのような政策を打ち出していくのかが注目されます。